Design & Illustration

神保町の古書店カードデザインと 堀さんの本

‘2012年06月28日’ / お仕事

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神保町(東京)は古書店と喫茶店と何故かアウトドアやスポーツ用品店ひしめく街。
わたしの大切な時間をたくさん過ごした場所。
神保町の坂道や階段を上がった所に位置する駿河台に仕事と勉強をしに通っていたので、帰り道に時々寄り道や迷子を楽しんだ。
数ある古書店の中で何故か、路地裏にあって 小さな店の軒先にグラグラのパイプ椅子を出して安売り本棚がヨロッとある(主に美術書や書画関係の貴重な本が店内にはちゃんとあるのですが…)ひぐらしと言う店がすきで1番通った。
店主の有馬さんの魅力が大きい…からかな。…多分。
その方から数年振りにショップカードのご依頼がヒラリと来て、活版印刷によるしおり型カードを作らせて頂いた。
神保町愛については、随筆家の堀ミチヨさんの新刊『神保町タンゴ喫茶劇場』に詳しい。
本当によく言い得ていて、あまりに分かり過ぎて涙は出るわ膝を叩くわ大忙しですが 本当におすすめ。
現代版の永井荷風みたいな堀さんは、二冊の随筆を残して世を去られた同世代の方。
堀さんの一冊目 『女湯に浮かんでみれば』
(銭湯についての素敵なエッセイ)
を読んだのがきっかけで、まさかまさかとつながって 四谷の名曲喫茶「私の隠れ家」を知ることになった。
(昨年3月~4月に展示をさせて頂いた)
わたし達が堀さんと同じように神保町界隈で働いている頃、ご褒美と称してたまに行くお店がまさにその喫茶店で 彼女が他界した直前に出た遺作を読んだその時、本当に本当に 近さを感じた。
堀さんは病と戦って走りきった。
わたし達が見ているもの。
今日の街の灯りや月の明るさ 行き交う人達とすれ違う時間や煙のにおい 音。
わたし達をつないで、ぷかぷか本の街の棚に並んでいる堀さんの記憶。
神保町を知ってる人も知らない人も 珈琲や本、音楽 煙草の煙や銭湯がすきな方はぜひ 読んでみてください。ね。
節分の豆を 彼女に送った気がするんだよ なぁ

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