転勤の多い父について、姉弟の多いわたし達ですが小さな頃からあちこちに引越しをしていた。
どこの街にも図書館があって わたしは今でもそこに行くと安心する。
中でも小1位の時によく通った鳥取の図書館はわたしの記憶の中ではベスト。
自分も小さかったのだろう。
大理石まで使われた階段や大きくて重たい 開けにくい厚い扉。
貴重な建物だったらしい。
今はもう改築されたとかされないとか。
とにかく大好きになったのはそこが素晴らしかったからなのも大きいのだけど、もう1つは図書カード。
カチャンと押してもらう貸出日と返却日がたまらなく好きで 図書委員にもなったけれど手書き…。
わたしは夢を図書館の人になること、とその頃に決めたのに バーコード入力になった途端すぐに辞めた。
自分でもおかしい位 あの判を突く感じがすきだったみたい。
さて、いまわたしはある美容室のバースデーカード依頼を受けており 今回はロゴを考え作らせてもらった判を手で押して仕上げをしている。
数が多いので、焦らず気長に ペタン ペタン と。
で、あ 夢かなった 今。と思い至った訳である。
だって、たまらなく幸福なんですもの。
自分のすきな気持ちに気づくのが、いつも本当に、遅い。