いつも思う。
こういう事は、水面に小さな小さな小石を投げるよう。
(もしかしたら笹船みたいに上滑りしてるだけかもしれない時もあるけれど)
そんなにバンバン観て貰えるばかりでなくて お客さんが全然気づかないで終わるような展示もある。
あれこれの葛藤のうちに日々が来て 夕立みたいに押し出されるように搬入の時間を過ぎてしまうと、どうやらそこに いつもと少しだけ違った景色が現れる。
何かのお仕事で1つのものが出来上がった時も、いつもうまれ落としたそれは 全然知らない人のような よく知っている姉弟のような そんな気がする。
6月。急激に変わった天候や湿度に弱い身体はなかなかついて行けなず、寝れる時にぐんぐん寝た。
この忙しいであろう時に…とも思ったけれど ズルズルした気持ちのまま作ったものや考えた何かをひとに伝えたい訳じゃない、と。
手先からうまれたり 出会う縁は、過去なんじゃないかな と思う。
ぴかぴかの未来からの手紙ならぴかぴかのものが
どよよんとした手紙なら未来から来る今や過去はそんな色がやって来る。
気がする。
今日は赤い実が届いた。
私はきっと近く描くだろう、と決めた。