三才になった姪は、なかなか3という形を指で作れなかった。 1 2 4 5 。 3はちょっと複雑なのだ。 それがふと、散歩をしながら教えたら出来るようになった。 お母さんに見せるから、と帰り道 大切そうに3の手をし続け歩いた。 帰りつく前にいつの間にか手はほどけていた。 当たり前のように、これから彼女の中に3の手は存在し始める。 出来るようになる というのはそのように、気づくと線を越えている時かもしれない。
メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です
コメント
名前 *
メール *
サイト
新しいコメントをメールで通知
新しい投稿をメールで受け取る
email confirm*
post date*
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)